グラスゴー・ブランデー。

グラスゴー。・・・たしかイギリスの地名
ブランデー。・・・言わずと知れた洋酒。

グラスゴーブランデー。そんなものはおそらくないでしょう。

春ですね。(寒いけど・・)こんな季節になってくると、いろいろ思い出します。
昔の話です。
ぼくはちょっと寄り道をしたので通常の人に比べて、、遅めにこの世界に入りました。
(いまとなってはその寄り道も、価値のある経験ですが。)
最初に見習いで入ったのはスパゲッティの美味しいお店。3ヶ月くらい経った頃ででしょうか、なれない職場とちょっとイジワルな先輩に辟易し始めていた時、新しく社員が入ってくることになりました。

・・・初めての子分だ。と思っていると、
「あー、歳は若いけど、その子調理学校を出て、東京のなんたら、ていうホテルで経験積んでるからね。」
という、社長の言葉。・・・後輩だけど、自分よりは仕事ができる・・・ま、いっか。

じっさい入ってきたその青年は、すばらしい包丁ケースを携え、鍋の持ち方、調理場での振る舞いなど、やはり経験者だな~と感心することばかりでした。
実際は、その青年自身、小さな調理場にかなりとまどっていたそうですが。

ある日、先輩に言われて賄いを作ることになった青年。あり合わせの素材で、みたこともないような美味しい食事を作りあげました。「ほぇ~。」ぼくはと賄いと言えば、習ったお店のメニューを練習のように繰り返すだけでレパートリーなんかほとんどありませんでした。

「どうしたらこんなもんができるの?」今考えるとアホみたいな質問ですが、彼はあーしてこーして、とその料理の説明をしてくれました。そして最後に、
「本当はこの料理、最後にグラスゴーブランデーっていう、フォンドヴォーを極限まで煮詰めたソースを入れるんっスよねー。」
はぁぁ~フォンドヴォー。はじめて意識したその言葉。なんか感心したぼくは、その日家に帰ってからも、家の人に「グラスゴーブランデーっていうね、ソースがね。」などと話していました。

その後も彼の話の端々から伝わってくる、「フランス料理」の世界。野菜の切り方一つにもフランス語の名前があるんだー。・・今考えればあたりまえですが・・・。

そしてぼくがその店を辞め、次に門を叩いたのがフランス料理店だったことはきっと彼の存在と、話してくれた東京での仕事の話が影響していることは間違いありません。
そう、それまでかなり軽い気持ちでこの仕事をしようと思っていたぼくに、
「ここじゃダメだ。もっと上へ、仕事をおぼえるんだ。本物の仕事を見るんだ。」
という向上心を与えてくれたのです。

そして。。グラスゴーブランデー。
あの時言っていたのは、「グラス・ド・ヴィヤンド」フォンドヴォーを詰めたものは、「グラスドヴィヤンド」だったっていうことも後の経験で学びました。
「グラスゴーブランデー」
「グラスドヴィヤンド」
ちょと似てるっちゃ似てますかね・・・赤っ恥です。

そんな彼も最近、自治医大近辺でお店を持った。と聞きました。ぼくはまだ行けてないんですけど。あの彼が、なぜイタリアン。とちょっと思うのですが、美味しいものは、何でも美味しい。良い評判を耳にします。皆さんも是非。

ずっと会っていないので(7~8年?)恥ずかしくてなかなか行けないけれど、そのうち気が向いたら行きますね。
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