散髪で。



散髪しました。けっこう、好きな時間です。
気持ち良いですもんね。アタマいじられるの。

子供の頃、初めてひとりで床屋に行った時に、床屋のおじさんの
「どのぐらいに切る?」
の問いに答えられず、半泣きになりながら家へ帰った事、30数年経った今でも、床屋に行くと思い出します。

母親には「なんで?いつも通りに。っていえばいいのよ!」
と言われて。
ぼく的には「いつも通り」って言っても、おじさんがぼくの「いつも」を知っているワケがない。と思ったんでしょうね。
それまでは父親と行っていて、お任せだったので。
ちょー近所の床屋さん。(50mくらい)泣いて帰ったぼくを慌てて追いかけて来ました。手にはハサミとコームを持ったままです。
そりゃあそうでしょうね。自分の所に来て、泣いて帰られたら、そのままにはできませんわな。
結局、そこで母親に「いつも通りに。」と言ってもらって、床屋にもどったんですけど。

ここの床屋では他にもあるんです。
床屋に行くのは日曜日の朝と決まっていました。朝はいつもトイレ行ってから出かけるんですが、ある日行かずに床屋へ。

そうして散髪中にもよおしてしまって…
先に書いたようなヘタレ。
「トイレに行きたい。」
が恥ずかしくて言えず、顔面蒼白。床屋のおじさんが気付いた時には既に手遅れ。
アタマ半分刈られたぼくを、おぶって自宅まで送ってくれました。(超近所なんです。)そのまま休日診療の病院に連れて行かれる騒ぎ。
苦しむぼくの半分刈られた頭を見て、姉がニヤニヤしていたのも忘れません。

まー面倒くさいガキですよね~。自分でもイヤになる。

そういうこともあってか、床屋にかかるといつもおじさん、
「な~ハットリくん、りこうだもんな~。うーんそうか、な~。」
と、ほとんど口を聞かないぼくに常に声をかけながら散髪してくれていました。

作業を見ているのは好きでした。ガラスケースのハサミやカミソリ。銀色の容器から湯気と共に出てくる蒸しタオル。ピッカピカの皮ベルトで「ベシベシベシ…」カミソリを研ぐ、カチカチ・・ハサミの音。

引っ越しをきっかけにその床屋さんには行かなくなってしまいましたが、いろいろ思いでのあるのはそこだけです。

その後、大人になって(といってもハタチぐらい)美容院に勤めていたぼくの前に偶然シャンプーセットで訪れたお客様。その床屋さんの奥さんです。
いつもおじさんと店を切り盛りしていた奥さん。

聞けばお葬式だからセットしてって。
「自分ちでやれば…」
と思いかけた瞬間、
「おじさん、死んじゃった…」
と。ハタチぐらいになってたとは言え、この性格。
動揺も手伝って気の効いた事は何ひとつ言えなかった気がしますが、
ありがとうございましたとは言ったと思います。

それからしてももう20年近く。
思い出話が多くなるのは、あの世がドラフト1位指名してる?

寝ろ!
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